2017.3.14更新 2017.3.14作成
周波数について
そもそも音は空気の振動が鼓膜に伝わることによって聞くことができます。
その空気の振動の数が多いか少ないかによって、音の高さが決まります。
振動数が多ければ高い音、少なければ低い音となります。
1秒間にどれだけ振動数があるかというのを表すのが、周波数(Hz)です。
つまり、周波数(Hz)が高ければ音が高く、低ければ音が低いということになります。
ちなみに、人間が聞き取ることができる周波数は20Hz~20,000Hzだと言われています。
年齢を重ねるごとに、上の方の周波数の音は聞こえなくなっていくようです。
基音・倍音について
楽器や声で、hiA(=ラ)の音が鳴っているとき、周波数は440Hzです。
しかし、特殊な場合を除き、実際に聞こえている音は440Hzの音だけではありません。
440Hz以上の音も同時に響いて、一緒に耳にしています。
このとき、440Hzの音のことを「基音」と言い、それ以上の周波数の音を「倍音」と言います。
多くの楽器や声において、音量的に基音が大きいため、倍音が鳴っていても、基音の音程に聞こえます。
倍音が豊富な音は明るく、きらびやかな音になります。
周波数が2倍の音(880Hz)は、1オクターブ上のA(hihiA)となり、第2倍音と言います。
周波数が3倍の音(1320Hz)は、第3倍音と言います。
このような感じで、周波数が○倍の音は、第○倍音と呼ばれ、その音を並べたものは「自然倍音列」と呼ばれます。
整数ではない倍数の倍音を、「非整数次倍音」と呼び、非整数次倍音を多く含む音は、ハスキーボイス、ノイジーな楽器になります。
というわけで、周波数、基音、倍音の説明でした。
赤字で示したところだけ覚えていただければ十分でしょう。
当然ながら、発声が良くなるということは、しっかりと倍音が出て、声量感があり、明るく通る声になるということになります。
【このページの参考文献】